文庫本探し

で、今日は帰りに何か文庫本を買おうと有隣堂恵比寿店へ。
閉店ギリギリなのに、店の入り口には人だかりが居て『なんだろう?』と思って覗いてみたら・・・・
リリー・フランキーさんがサイン会してた。


初の長編小説だそうです。


東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~


個人的にはリリーさんの行き方や、考え方は面白くて興味あります。
が、なんでかこの書籍は買わなかった。
また次回の候補へ。


で、有隣堂では結局は次の本が見付からないまま帰宅。
あまりにも眠かったもんでね。



本を探しに行った理由は、先日まで読んでいた本が読み終わったから。
それが、東野圭吾の『変身』。


変身 (講談社文庫)


世界初の脳移植。しかしドナーの脳の影響で自分が失われていく・・・
自分とは?生きる価値とは?と考えさせられる一冊。
とにかく題材が脳移植という面白いものだったのと、主人公が『僕』から『俺』へと変わっていく様子に読んでいてどんどん引き込まれた。
でも、難しい題材だな。


自分の性格を冷静に判断はできないけど、明らかに自分が変わっていくのが判る恐怖。
そして、いずれ自分が消えて無くなるかもしれないという不安。
そして、最後には自らの手で・・・・


実は、東野圭吾に興味を持ったのはドイツ行きだか、ポルトガル行きだかの飛行機の中で見た映画「G@ME」だった。
藤木直人仲間由紀恵、主演のね。
練りに練られたどんでん返しが痛快だった。
伏線に伏線が何個もあったけどさ。面白かった。


で、『G@ME』に関しては今更原作を読む気にはならないんだけど、本屋でウロウロしていたらこの『変身』が目に飛び込んできた。
なんでもこっちも今秋だか今冬にだかに映画化らしい。


まあ、とにかく東野圭吾ワールドにはまりつつあるわけです。


でも、今読んでいる本は野沢尚の『破線のマリス』。
なんでまた?


破線のマリス (講談社文庫)


いや、家の中に読まずに積まれていた在庫の中から引っ張り出してきた。
でもねぇ・・・・
実はこれWOWOWで映画の方を半分くらい見た記憶がある。


それに気付いたのは、読んですぐ。
あれれ?って感じ。
なんかこの主人公見たことある???って感じですよ。
まぁでも最後まで読む。


しかし、最近はなぜかミステリー系にはまりつつあるなぁ。
謎が無くても読める本ってのが一番なんだけどさ。
その意味では、最近の村上龍さんはgood!!!
希望の国エクソダス』や『半島を出よ』は最近の中ではベスト。


まあ、最近は改めて本を読もうと思っているのです。
原稿を上手く書くには、上手い人の表現方法とか比喩とか勉強になるし、人の文章を読んでイメージをする作業は自分が書いたものを人が読んでどうイメージできるかどうかにも関わってくると思うんでね。


ちなみに、雑誌コーナーで最新号のNUMMBERを読みました。
メキシコに居る福田健二のノンフィクションを読みましたが、涙したのと同時に、福田健二は今どう思って今サッカーをしているのかが凄く知りたくなりました。


この話しを文章にすることを認めた福田本人の決意も素晴らしいが、そこまで心を開かせたライターも凄いと思った。


とまあ、そんなことを考え自分の将来を想像して帰ってきた。