サッカー漬けなり

t-2take2005-01-07

高校選手権では神奈川県代表の麻布大淵野辺が早々に負けてしまったのですが、三ツ沢に出かけてはJ入りが決まっている選手やら、注目選手を撮りに足を運んでいた。
渡辺千剛くんとか、弟の三成くんとかをバシャバシャと撮る。


しかし、そうして写真を撮っている時に毎回思うのだが、なんで市立船橋の応援はあぁも女の子の声援が目立つのだろうか?
そーれ!それそれ〜!!ってなあの声は頭について離れない。
チアリーディングの踊りと相まってなんだか不思議な雰囲気。
どうもあの応援スタイルは野球の代表である甲子園の雰囲気を感じる。
まあ、良いかそれでも。

そんな事は横に置いておいて、5日の試合では国見を追いつめた盛岡商の戦いぶりが見事であった。
前半で3−0とされるも、後半に入ると退路を断ち果敢に攻める。
このひたむきでがむしゃらな姿勢は、これから起こるであろう何かを感じさせてくれた。
DFラインから右、左にとパスを繋ぎ大きな展開で国見を圧倒すると、FW福士のプレーがアクセントとなりボールに命を注ぎ込む。
後半2得点を奪い、3−2とすると更にイレブンとスタジアムのボルテージは最高潮に達する。が・・・期待された同点弾は生まれずに試合終了。
ファインダーを覗きながらもずっと同点になるのを期待していた自分だったが・・・


試合終了後に国見の小嶺総監督が、「2点も獲られたのは久しぶり。いつもならあんなミスをしないGKなのに・・・」「(課題は)ピッチの上できちんと(修正の)指示を出せる選手がいない」と厳しい表情だった。


もう一つのカード、市立船橋vs鵬翔はそれほどインパクト無く終了。
結果だけ見ると3−0で市船の圧勝のように思えるが、例年の市船らしい強さは全く感じない。
前日の新聞では(毎年PKに弱かった市船だが)「今年はPKに強いんです先輩!!」ってな記事を見たんだけど、PKに強いんじゃなくて、点取れないからPK戦にまでなっちゃうんではないでしょうか?
中盤もイマイチ展開力に欠けるし、特にFWの榎本には拍子抜け。高さを全く生かせていない。
あれだけの高さがあるならば、そのストロングポイントを使わない手は無いわけで、わざわざドリブルしてボールをカットされる必要は無いと思う。
潰れ役に徹するのも個性だと思うんだけどね・・・


と、独り言で勝手な事を言いつつ三ツ沢を退散した。




そして6日は、寒空の中、車を南に走らせる。
246号線を南下(正確には西下なのかな?)させる。
目的地は静岡県裾野市にある時之栖。
そう、裏選手権とも称されている「時之栖カップ」を見に行って来た。


特に急いでいたわけでもないので、246号をタラタラと走る。
すると途中から雨が降り始め、気温はドンドンと下がっていく様子。
道すがらのコンビニで暖かいコーヒーを買い、店頭でハーっと息を吹けば真っ白。
こりゃ寒いわ。


しばらくして、時之栖に到着。
掲示板で試合状況を確認して、お目当ての桐光の試合が3時からだと判ったのでそれまで暇つぶしを兼ねて裾野Gで行われている、静岡学園vsFC東京U−18の試合を観る。


途中、携帯に着信があったエルゴ編集部に電話すると、連休明けのお仕事の依頼を頂く。今年初のお仕事となる。


試合終了前に時之栖へ再び移動して、桐光の試合を観戦。
桐光学園は既に徳の栖カップグループリーグで敗退してしまったので、この試合はフレンドリーマッチとなる。


ちなみに、今年の時之栖カップに参加した高校は以下の通り。
(グループリーグの結果のみ)


1−A:
札幌第一  --- 0-4 0-3 0-2 4位
桐蔭学園  4-0 --- 1-3 0-0 2位
静岡学園  3-0 3-1 --- 4-0 1位
岡山理大付 2-0 0-0 0-4 --- 3位


1−B:
東北高校 --- 0-1 2-1 1-0 1位
帝京三  1-0 --- 0-0 2-2 2位
東邦   1-2 0-0 --- 1-1 3位
金光大阪 0-1 2-2 1-1 --- 3位


1−C:
松商学園 --- 2-2 1-1 2-3 3位
帝京   2-0 --- 2-3 0-2 4位
日生第二 1-1 3-2 --- 2-6 2位
大分鶴崎 3-2 2-0 6-1 --- 1位


!−D:
高崎経済 --- 1-1 1-1 1-2 2位
佐野日大 1-1 --- 1-1 0-1 2位
岐阜工  1-1 1-1 --- 0-4 4位
野洲   1-0 1-0 4-0 --- 1位



2−A:
山形中央  --- 0-3 1-4 1-1 4位
流経大柏  3-0 --- 8-0 5-2 1位
四日市中工 4-1 8-0 --- 3-2 2位
如水館   1-1 2-5 2-3 --- 3位


2−B:
不来方  --- 3-1 1-0 1-4 1位
水戸商  1-3 --- 0-2 3-2 4位
桐光学園 0-1 2-0 --- 0-0 3位
作陽   4-1 2-3 0-0 --- 2位


2−C:
FC東京 --- 5-4 2-2 4-0 1位
前橋育英 4-5 --- 3-1 8-0 2位
市立尼崎 2-2 1-3 --- 15-0 3位
小津   0-4 0-8 0-15 --- 4位


2−D:
東京学館新潟 --- 1-9 1-2 1-5 4位
武南     9-1 --- 2-0 2-2 1位
初芝橋本   2-1 0-2 --- 4-1 2位
ルーテル   5-1 2-2 1-4 --- 3位


っな感じで、桐光はフレンドリーマッチに回った訳。
で、桐光の試合を時之栖の人工芝Gで見学しにスタンドに入ると、向こうから桐光の部長が・・・新年のご挨拶を致しまして、そのままコーチにもご挨拶、そしてそのまま監督ともご挨拶。

1試合目はAチームのため佐熊監督が指揮されていたが、ハーフタイムに色々と楽しい事を聞けたので後半は教えて頂いた情報を元に観戦。
そして、2試合目にはBチームのため監督はスタンドから観戦。
その際、監督の隣で与太話をしながら観戦させて頂いた。
いやいや、年末にも書いたけど監督と話しできると本当に色々な意味で勉強になる。
システムの事とか、FWやDFの動き、バランス、どの選手にどのような課題を与えているか、そして育生の事等々。
監督の一言一言が面白い。
ある選手が左サイドで突破を計る。すると、そのプレーに頷く。
ある選手が、中盤で詰まりサイドにパスをする。すると、ふ〜っと溜息をつく。
そのリアクションの1つ1つが監督のサッカー感であり、理想とするものだろう。
あるいは、その選手に対する期待の現れなのだろう。


観戦中にある選手に監督が指示を出した「もっと上がって良いんだ。もっと上げろ!」と、そしてプレーが切れると「どうだ?やりやすいだろ?パスコースが広がるだろ?」と声をかける。
他の場面でも、「ボランチを使ってやれ」や「縦の意識!」などなど要所要所で監督から檄が飛ぶ。
僕は気になる指示にはそのたびに監督に質問をしてみた、すると、「あの場合は○○が開いてやることでパスコースができるんですよ。だから」とか、「FWを縦の関係にしたいのは1つ手前で楔を入れて、サイドの選手を使わせたいから。そのイメージを持たせたいんです」など、素人の質問にも嫌な顔をせずに応えてくれた。
選手個人に関しても「彼には今サイドバックをやらせて課題を与えている」とか、「今あいつは、僕の課題を理解できなくて悩んでいる」など、その理由も加えて解説してくれた。


なんかTV解説付きを独り占めしているような感覚。
寒かったけど、本当に勉強になったな〜。


2試合見て満足して、その帰りに久しぶりに御殿場のアウトレットモールに寄ろうかと思ったんだけど、どうも7時までだったみたいで諦めて帰ってきた。
その代わりに、時之栖でビールのお土産を買って帰宅。


高校選手権も良いけど『裏選手権』もなかなかのもんだ。
今度は、カメラを構えて来てみよう。


それに、3月にはまた静岡で面白いカップが行われるみたいだしね。


写真は時之栖の電飾ドーム。
施設一帯が電飾で飾られていて夜は凄く綺麗だった。