グッバイ、インプレッサ!!!

t-2take2004-12-25

本日25日で、8年間共に歩んだ愛車インプレッサワゴンWRXとお別れとなった。


僕は22で大学を卒業し出版社へ入社する前までの1年間を、植木屋のアルバイトをしながら生活していた。
アルバイトをしながら編集系の専門学校の夜学に通い、出版社への就職を目指していた。
そんな年の12月に、バイトへ通う為の足として車を買う事を決めた。
色々と悩んだが、納得できない安物の車を買うならば、多少高くても自分の好きな車を買おうと決めた。
そしてバイトの移動時間に中古車屋を眺めては、車を捜していた。
狙っていたのは何車種か有った。
スバルのインプレッサ、レガシー、三菱のランサー、トヨタセリカ、日産のスカイライン・・・こんな感じだったかな?
とにかくWRCが好きでスバルが大好きだったので、この中からインプレッサかレガシーを考えた。
そして、当時大人気だったレガシーは乗られている台数が多く、人と同じになるのが嫌だったので却下。そして、インプレッサもセダンのWRXだとごく普通でWRCと同じで面白くないので止め、あえてワゴンのWRXに狙いを絞り尚かつワゴンなのにMTにこだわった。
その結果が、現在(つうか今日まで)の愛車、シルバーのインプレッサワゴンWRXとなった訳だ。


当時プー太郎(所詮バイトの植木職人)ながら、全て自分の名義で200万近いローンを組み買い物をしたのは自分の人生では初めてだった。
それだけに愛着は相当だった。
掃除もマメにしたし、自分でスモークも貼ったりオーディオも付け替えたりした。
ボーナスでホイールも買ったしな。
色々手を入れてやったし、色々なところへ行った。
寝ないで1000Kmを走ったりもした。
新潟、長野、仙台・・・色々なところへ行った。
好きな女の子も乗せたな・・・
とにかく沢山の思い出を共にした。


そんな愛車とも別れの時が来た。
寂しいとか切ないとか、そんな言葉では言い表せないような苦しい感情が日記を書いている今も残っている。
実は、売却しに家を出るときにスペアキーが無くなっていた。
昨日までそこにあったキーがない。
フッと思った。
本当は売りたくないんじゃないか?あいつも売られたくないんじゃないか?とね。
まあ、それでも諸々の理由から手放したのだが・・・


そして、今こんな事を思い出している。
昔、「バリバリ伝説」というマンガがあった。
主人公のライバル秀吉が自宅を出るときに愛車であるスズキ「刀」のキーが見付からないシーンがある。
これは、後の秀吉の未来を予見させるシーなのだが、実はこのシーンの真実は愛車の刀が秀吉に警告をしていたのでないかと思った。
機械と人間、通じ合うはずのない感情がそこにはあった。
そして、僕とインプレッサの間にも・・・・有ったのかもしれない・・・


しかし、全ての出会いには別れがある。
それが自然の摂理。
ある意味、僕の人生に置いてもこれが1つの区切りとなるように思う。
何が。と言うことでもないが、何となく予感めいたものを感じる。
節目というやつだ。
この別れを1つの励みとし、次の愛車に愛情を注ぎ込むことにしよう。
そして、憧れのアウディに乗るその日を夢見て頑張ろう。



最後に。
お前に会えて本当に良かった。
嬉しくて苦しくて言葉にならない。
ありがとう。

            by小田和正の歌詞より