近畿大を取材なり

t-2take2004-11-08

日記のアップが遅くなった。土曜日に西京極でJ2京都vs甲府戦の取材を終えて、大阪のホテルへ泊まり日曜日はその足で関西大学リーグ第8節を取材。場所は「高槻萩谷総合公園サッカー場」。JR高槻駅から目的地を目指すが、バスの本数が異様に少なく11時頃に駅について観光案内に聞くと「40分くらい待つ」と言われてしまい、仕方なくタクシーで目指す。約20分くらいで現地に到着。山を延々と登り到着した。しかし遠いな。
試合は第1試合が近畿大-関西大、第二試合が桃山大-京産大の2試合。このとき試合開始前に電話があり、ちょっとした問題が発生「前日送ったデータに問題あり」との電話が。即座に会場でパソコン開いてメールを送りたいが・・・仕方なく口頭で伝え難を逃れる。そして、その間に試合開始。
お目当ての後輩、馬場賢治は左MFでスタメン出場。試合の流れでは中央にポジションを移しながらプレーしていた。背番号も9といつの間にかドンドンと成長して近畿大の中でも自分のポジションを見つけている様子。高校時代では本田拓也(元U-17日本代表)とダブルボランチを組んでいた賢治だが、大学に入ってからは攻撃的なポジションを任されているようでやりやすそうだ。
まあ、近年のサッカーでは司令塔(トップ下)というポジションは皆無に近いので、馬場賢治のように攻撃的なポジションとボランチ(の前目)を兼任できるのはもはや当たり前。その意味では高校時代にボランチでセンターを経験していたことは大きな経験だと思う。
さて、試合の方はと言うと。前評判を覆しリーグ1位の関西大相手に近畿大が攻勢を仕掛ける。しかし、なかなかシュートがゴールに飛ばずに得点が奪えない。そんな状況の中、関西大学が一瞬の隙を逃さずカウンター発動。前田雅文ユニバーシアード代表)のアシストから1点(34分 板倉史門)を先制。サッカーにありがちな展開。しかし、近畿大は慌てずにサイドから攻撃を繰り返し、同点(39分 片山真人)に追いつく。
アシストはダブルアシストで馬場賢治と江本竜。左サイドから馬場賢治が持ち込み、中央に走り込んだ江本竜に、DFに囲まれながらも落ち着いてゴール前の片山真人へ。流れるようにパスが繋がり同点にした。いや〜これは見ていても綺麗にボールが繋がったな〜と感心。
近畿大のサッカーは繋げていくサッカーなので、見ていても面白い。特に中盤にテクニシャン系の選手が多く、構成力があり驚いた。近畿大でもう1人目に付いたのが左サイドバックの壽健志(試合中に「ケンジ、ケンジ」と呼ばれているので賢治は自分とこんがらがらないのかな?と思った)。登録はMFながらスピードとドリブルは必見。馬場賢治が中央寄りにプレーする理由の1つとして、本人の癖もあるのだろうけど、壽健志の前にスペースを作る意味もあるように思う。意識しているかしていないかは別として、いい具合にマッチしている。前線の2トップ、片山真人と江口正輝は元G大阪ユースに所属しておりコンビネーションも良い。
決定力が上がれば、関西でももっと上の順位に来るのではと思いながら見ていた。
後半は、リーグ優勝を目指す関西大の猛攻が始まる。しかし、近畿大も10番石橋を投入するなどして反撃。試合終了間際に近畿大無人のゴールに関西大のシュートが打たれるが、なんとポストに当たり肝を冷やされるが、結局試合は1-1のドロー。


試合後、控え室に向かい賢治に会いに行く。「よっ!」と声をかけると賢治は「えっ、ここまで来たんすか?」と驚いた顔を見せた。
その後は、サッカーの話しとか桐光学園の話しとかくだらない話しを含めて雑談。その中で驚いたのは、桐光からはK君(まだ名前は伏せておきます)が来年近畿大に進学さするそうだ。これまでも毎年桐光からは1人進学してきており、それぞれが重要なポジションを任されている。来期も桐光ラインの完成だな。
それと、さらに驚いたのは「HPありますよね?」と聞かれ「は?」と答えると、「うちの母ちゃんが、見つけて教えてくれたんすよ。おれも観たことありますよ」と言われ少々うろたえる。
賢治君のお母さん。こんにちは。えー、夏に保土ヶ谷競技場でお会いして以来でしょうか?ご無沙汰しております。HPでは名前は伏せておりますが、2TAKEです。今後もよろしくお願い致します。数少ない可愛い後輩ですので、これからもちょくちょく取材に伺いますので宜しくお願い致します。
賢治には携帯も連絡先も教えておきましたので、写真とかご入り用でしたらばメール下さい。桐光時代も含めかなりの数がありますのでCDにでも焼いてお渡しできるかと。


え〜、それからここから先は僕の勝手な感想ですのでバカな先輩の与太話として聞き流してください。
試合を通じて感じたことなんだけど、相変わらず良いパスセンスを持っている賢治なんだけど、プレーの選択ががやや右に偏っているように感じた。
(特に後半ボランチでプレーしていた時ね)
右利き故の事だろうが、もうちょい、いやあとホントに一瞬早くで良いからビルドアップして逆サイドにも首を振って見てみることで展開力にも幅が出ると思う。
急ぎすぎる故(特に押され気味の、あの試合では)に右サイドしか見れていないのかもしれないけどね。
右足でボールを受けて、左側にターンすると自然と右サイドは目に入る。そこであえてボールを受ける前(もしくは受けてターンする瞬間に)逆の左サイドをチラッと見ること。ヒデの代名詞でもある『首を振る』プレーだな。
まあ、プロでもそう簡単にできる事じゃないけど、心がけているかいないかでかなり違うと思う。
プロになれるかなれないかの境目って意外とそんな細かい一瞬のもんだと思うんだよね。
いち平塚市民としては、関西の大学リーグで活躍してもらって関西選抜、ユニバ代表とステップアップして、3年後には地元に戻ってきてくれると非常嬉しい。まあ、ウチに誘われるよりもJ1のチーム誘われるような選手になってくれるのが一番嬉しいけど、J1から誘われていてもあえて湘南に来てくれるようならばなお嬉しい。
なんてバカな事を考えております。


と言うことで、今日の画像は可愛い後輩『馬場賢治』。
坊主にしていた高校時代だったが、今はサメッシュ入りのラサラヘアーになりました。いつの間にかオシャレさんになってます。