自衛隊とアメリカさんの存在意義とか

で、今日は帰りの電車で読み終えた本。


福井晴敏著の「Twelve Y.O.

Twelve Y.O. (講談社文庫)

Twelve Y.O. (講談社文庫)


「某国のイージス」「終戦のローレライ」「戦国自衛隊1549」で有名なあの福井晴敏さんですよ。
実は福井さんの本を読むのは今回が初めて。
でも、映画化された作品があったことは知っていたので、ある程度軍事ものだという予想はして読んだ。
戦争ものというよりも、日本の社会情勢などを含めた社会性の深い作品。
自衛隊の存在意義。
アメリカと日本の汚濁。
魂を忘れた日本。
精神を植民地化したアメリカ。
等々、あまりにも情けない日本の現状がぼろぼろと出てくる。


でもね、物語はそれだけじゃない。
終盤は泣けてしまう場面も多く、電車の中でグッとこみ上げるものを感じた。
ミステリーらしく最後にちゃんと読者を裏切る部分もあり、ちょっとやられたという感じ。


いやホント、この「Twelve Y.O.」読んでいると頭の中ですぐ映像が出てきます。
ということは、すなわち凄く映画化しやすい作品でもあると思います。
あまり軍事もの得意じゃないんだけど、よく調べてあるし、内容に説得力あるしね。
他の本も読んでみようと思いました。