連鎖

ホワイトアウトを読んでから、真保裕一氏の作品を読んでみたいと思っていた。
で、なぜか手に取ったのが「連鎖」。
第三十七回江戸川乱歩賞受賞というところだけしか見ないで買った。

連鎖 (講談社文庫)

連鎖 (講談社文庫)


でも、内容はなかなか面白い。
しかも、当時一番話題になったチェルノブイリ原発事件をもって、食品汚染、密輸、横流し、食品汚染と広がる社会問題を気持ちよくぶった切り、かなり大胆な展開も面白かった。
まあ、途中で怪しいなと思った人物が「やっぱり」なのは愛嬌か。


それでも、本当に良く下調べのされている作品だ。
物書きとは、書き始める直前の努力が全てなのかもしれない。