深紅
野沢尚氏の深紅を読み終えました。
そうそう、先日書いた平塚で起きたピアノ騒音殺人事件もこの本に載っていたんです。
まあ、それは良いとして、なかなかの大作でした。
今まで読んできた本のベスト5に入るんじゃないかと思います。
とにかく主人公の微妙な心の変化を細かく描写していて、人間ってこんなに簡単に人を憎んだり愛したりするんだろうかと・・・
そして、被害者の娘と加害者の娘が出会うという設定も秀逸。
こりゃ、映画化される訳ですよ。
ちなみに、この本を読み終え映画の公式サイトを見つけ、いろいろとサイト内を見ました。
予告編の映像なんかもアップされているんですね。
読んできた内容が映像になって目の前にあるのってなんか変・・・
でも、バー・アイスストームの雰囲気とか、美歩のタトーのシールとか、革の上着とか、『この男を許してはならない、この男から奪えるものはあるだろうか・・・?』『私、人殺しの娘を人殺しにしてやろうと思った』『あいつを殺してやれば良いんだ・・・でもね、』といった台詞回しもなかなか雰囲気出ている。
しかも、奇遇なことに本を読み終えた今日(10日)にDVDが出るとか。
どこかで借りてきて見てみようかと思う。
しかし、なんでまたこんなに素晴らしい作品を書いた人が自殺なんてするんだろうか?
もっと沢山の作品を読みたかったと残念でならない。