ピアノ騒音殺人事件

本つながりでもうひとつ。
『R.P.G』を読み終え、今は別の本を読んでいるのだがその本の中である事件が出てきた。
行数にしてほんの2行程度なんだけど、ハッとした。


平塚市で起きた『ピアノ騒音殺人事件』


ググってみれば詳細は簡単に見つかると思う。


この事件当時、僕はまだ1歳にもならない赤ん坊だったが、TVを見ていて大きな殺人事件があるたびに子供の頃から母親に聞かされたことがあった。
だからすぐにピンと来た。


実は、その事件の起きた現場は僕の住んでいた場所の目と鼻の先だった。
4歳まで僕は平塚のある団地に住んでいた。
事件が起きたのは、僕の家のあった棟の3つ先。


社会を騒然とさせた殺人事件の現場すぐ近くで生まれて育った。
しかし、当たり前だけどそんな意識は全然無い。
でも、意外とドラマとか小説みたいな事件って身近で起きているもんだ。


今読んでいる本のこともあってちょっとザッとググってみた。
詳細を読んでみたけど、普通じゃ想像も出来ない。
というのも、いまこの年齢でようやく詳細な事件の背景を知り本当に驚くことばかりだ。


当時、子供が習い事をするのが流行だった。
特に女の子が習うピアノやエレクトーンが問題となった。
人口増加。過密住宅。
日本の高度経済成長で裕福となり、都心へ人が集まりだんだんと人間同士の繋がりが気薄になり棘棘しくなる。


そんな時代の象徴的な事件だったそうだ。


人が人を殺める。
本の中の出来事だけではないんだ・・・


本を読むときの気持ちにも変化が出そうだ。


それに、今人気のドラマ『白夜行』を見るときも同じかもね。