右サイドバックで日本代表に?!

これは土曜日に行われたベルマーレの試合を観て導き出したものなんだけど、もしかすると今ベルマーレに在籍する選手で日本代表に最も近いところにいるのは永里源気ではないかと思うのだ。


なぜかというと、もちろん現在の日本代表の右SBに適当な人材が居ないことも挙げられるが、今年の永里源気のプレーを観れば見るほどその思いは強くなった。
とはいえ、本人はFWでプレーしたいという思いを強く持っているので、あくまでもここで書くことは僕個人の考え。


ベンフィカにミゲルというポルトガル代表の右SBの選手が居る。ポルトガル好きな人ならすぐにピンとくる名前なんだけど、彼は元々FWの選手でユース代表にもFWとして何度も招集されていた選手。
しかし、所属するベンフィカである偶然(でも無いんだろうけど)から右SBのポジションでゲームに出ることになりいつの間にかレギュラーを獲得。
そしてベンフィカでの活躍が認められ、ポルトガル代表にも招集されるようになる。
そして最大の転機を迎える。
先のEUROでは、レギュラーであるP・フェレイラ(現チェルシー所属)の大不調を受け、2戦目から先発で出場したミゲルは、あれよあれよという間にポルトガル代表右SBの正ポジションを奪ってしまった。
そんなシンデレラストーリーがある。


では、源気のどこに右SBの可能性を見いだしたのか?
素人(って一応プロのライターなんだけどね)の俺にはどこがどうとは言えません。
しかし、Jの他のチームを見渡してもこれだけ攻撃的なSBは居ないだろう。
そして、元FWだけにクロスの質、キックの上手さは備えている。
さらに、縦へのスピード、ドリブルは誰もが認める。
タフなスタミナも備えている。
SBとして必要な素質は充分に備えている。今、最大の課題は守備面での経験だけだろう。
でもそれは時間が解決してくれる。


上田監督も「攻撃的なセンスをプロになって磨くことはなかなか難しいが、守備の能力に関してはプロとなってからでも練習で充分補える」と口にしている。
吉野のボランチなんかもその典型的な例だね。
そして、戸田(FW→CB)、中里(ボランチ→右SB)、佐藤(左SH→ボランチ)らのコンバートを見ても上田さんの考え方が良く理解できる。
だから、もしこれから先も源気がSBとして起用される事があるのならば、本気で考えてみても良いかもしれない。永里源気の日本代表入りを。


更に付け加えれば、源気は左足も右と同じように使う自信がある。
これは以前取材したときにも言っていた。
となれば、左SBとしての起用も視野に入れても良いかもしれない。


まあとにかく、彼の今後の考え方、監督の起用方針次第だが可能性は広がっていると思う。
ミゲルの他にも、イタリア代表のザンブロッタという例もある。
ドイツW杯とは言わないが、その次のW杯に出場する日本代表のメンバーに、永里源気という名前が有るかもしれない。
そんな期待をさせるのが源気です。


で、写真はベルマーレ戦での一枚。
ハーフタイム中、センターサークルにいつも飾られるベルマーレのエンブレム。
結構格好良い。